2026年度 新入社員意識調査から見える「人が集まり育つ会社」がやっていること

東京商工会議所が「2026年度 新入社員意識調査」を発表しました。
中小企業の採用・定着支援を行っている立場から見ても、「今の若手社員が何を求めているのか」が非常によく表れている調査です。
人手不足が深刻化する中で、これからの企業は「採用力」だけではなく、“人が集まり育つ組織づくり”がますます重要になります。
今回は、この調査結果から見える「新入社員の本音」と、中小企業が今すぐ取り組むべきポイントについてお伝えします。
① 若手は「給料だけ」で会社を選んでいない
就職先を決める際に重視したことの1位は、
- 社風・職場の雰囲気(57.9%)
- 処遇面(53.1%)
でした。
つまり、「人間関係」「会社の空気感」「安心して働けそうか」を非常に重視しているということです。
特に今の若手は、給与が高ければ多少きつくても我慢するという価値観ではありません。
むしろ、
- 上司と話しやすいか
- 職場に馴染めそうか
- 心理的安全性があるか
を強く見ています。
実際に、社会人生活で不安に感じることとして、
- 「仕事が自分に合うか」48.7%
- 「上司・先輩・同僚とうまくやれるか」44.3%
- 「仕事と私生活のバランス」41.4%
が上位でした。
つまり、人間関係を大事にしたいと思って入社してきています。
② 「飲み会嫌い」は思い込み?

最近は、「若手は飲み会を嫌がる」「会社のイベントは嫌われる」と思われがちです。
しかし今回の調査では、87.1%の新入社員が何らかの業務外コミュニケーションを求めているという結果でした。
特に多かったのは、
- 仲の良い同僚とのランチ(48.6%)
- オフィシャルな懇親会(42.4%)
- 仲の良い同僚との飲み会(37.6%)
です。
つまり若手は、「交流したくない」のではなく、“安心できる関係性を作りたい”のです。
ここを勘違いすると、定着率は大きく下がります。
特に中小企業では、
- 面倒見の良さ
- 声掛け
- チーム感
- 温かい人間関係
が大きな武器になります。
③ 今の若手が求める上司像とは?

理想の上司として重視されたのは、
- 仕事の指導を丁寧に行う
- 人間関係・チームワークを重視する
- 明確な理念や考えを持っている
でした。
ここで重要なのは、「優しいだけ」ではないということです。
若手は、放置されたいわけではありません。
むしろ、
- ちゃんと教えてほしい
- 成長したい
- 自分を見てほしい
と思っています。
一方で、「頭ごなし」「感情的」「昔ながらの根性論」には強いストレスを感じやすい傾向があります。
今求められているのは、“管理型上司”ではなく“伴走型上司”です。
④ 実は、若手は「成長したい」と思っている

「最近の若者は出世したがらない」と言われることがあります。
しかし今回の調査では、60.5%が「管理職を目指したい」と回答しています。
理由の1位は、「仕事を通じて、自分自身を成長させたいから」でした。
これは非常に大事なポイントです。
- 成長実感
- 納得感
- 承認
- 意味ある仕事
を求めています。企業側には、「育てる力」がより強く求められているのです。
中小企業こそ、“人”で勝てる時代へ
- 人間関係が良い
- 育成が丁寧
- 上司が話を聞く
- 働きやすい
こうした会社が選ばれる時代です。
給与や知名度だけではなく、「この会社なら安心して働けそう」と思われることが、最大の採用力・定着力になります。
新入社員の定着や、若手育成、管理職育成にお悩みの企業様は、ぜひ一度、自社の組織づくりを見直してみてはいかがでしょうか。
当事務所では、手続きにとどまらず
・採用力の強化
・社員が主体的に働く仕組みづくり
・組織風土の育成
まで、企業の成長を支える人事・労務を一貫してサポートしております。
一緒に選ばれる会社をつくっていきましょう。
ぜひお気軽にご相談ください。
参考サイト https://www.tokyo-cci.or.jp/file.jsp?id=1209343
東京商工会議所「2026年度 新入社員意識調査(2026/4/22)」

